TypeOVA
Aired2012-12-21
SeasonFall 2012
Episodes1
Runtime66 min
StatusFinished
SourceOther
ProducersT.O Entertainment

Overview

An animated adaptation of Yumeno Kyuusaku's sci-fi novel Dogura Magura.

Source: AniList

Synopsis 日本語

見知らぬコンクリートの一室に目覚めたわたしは、自分が誰でなぜここにいるのか分からない。そこに現れた若林という法医学者の説明によれば、ここは九州帝国大学の医学部精神病科の病棟で、今は大正15年11月20日、ひと月前に自殺した正木博士なる奇人天才型の精神医学者が、わたしが生まれたときからわたしをある実験台にしているのだという。わたしは、隣室にいるわたしの従妹にして婚約者だという美少女と会わされるが(その娘を半年前の式の前日にわたしは絞殺したのだという)、それでも何も思い出せない。正木博士の遺志を継いでいると自ら語る若林教授は、わたしが何者か思い出させるためだといって、正木博士の部屋で、正木博士の残した文書をわたしに読ませる。 1つめは、博士が諸国放浪時に木魚を叩き唄いながら、現代のおそろしい精神病者の扱いと文明を批判した「キチガイ地獄外道祭文」。2つめは、精神病者の新しい治療場を構想した「地球表面は狂人の一大解放治療場」。3つめは、脳髄は全身全細胞の情報交換所にすぎないとし、近代の脳髄崇拝を批判した「絶対探偵小説 脳髄は物を考える処に非ず」。4つめは、胎児は体内にいる10か月のあいだに生物進化を反復しその夢を見ていると述べる「胎児の夢」。そして5つめは、「空前絶後の遺言書」で、それによれば、従妹にして許嫁の呉モヨ子を絞殺したと疑われる若者呉一郎は、その2年前にも実母を絞殺した容疑があった。解剖を担当した若林医師は、別の少女の遺体をモヨ子に仕立て、本当のモヨ子を蘇生させていたが、一郎が犯人だとは思えず、真犯人は、「ちょっとした刺激で人間は祖先にあったものがよみがえる」という正木博士の「心理遺伝」の説と同じ方法で、ある刺激を一郎に与えることによって、一郎の中にひそむ祖先の記憶をよみがえらせ、そうして一郎をして殺人に走らせたのではないか、だからその刺激を与えた人物を一郎が思い出せば真犯人がつきとめられるのではないか、そのために正木博士に一郎の精神鑑定を頼みにきたとあった。事実、一郎は一度絞殺したモヨ子の姿を写生していたというのだが、呉家には大昔、死んだ美しい愛妻の姿を巻物に写しとっておこうとしたものの、写し終わらぬうちに死体が腐乱しだしたため狂死した当主がいたとの言い伝えがあった。 ……わたしがそれらを夢中になって読み終わると、目の前に座っていたのは死んだはずの正木博士であった。聞けば今日は10月20日なのだという。窓外の解放治療場を見ると、自分にそっくりな呉一郎と思しき青年の姿が見える。 正木博士によれば、かつて玄宗皇帝に召し抱えられていた呉青秀という名画工が、失政はなはだしき皇帝をいさめるために、美貌の愛妻を同意の上に絞殺してその腐り行く姿を巻物に写し、人と栄華のはかなさを皇帝に訴えようとしたものの、皇帝が死んだために無駄になったので発狂、のち亡き妻の妹とそのあいだに生まれた男の子とその絵巻物とを北九州に伝え残したという。わたしがその絵巻物を見せられると、そこに描かれた死体の女は先ほどの隣室の美少女にそっくりであった。 わたしは、呉一郎にこの絵巻物を見せた者をつきとめると博士に宣言する。しかし博士はそれを制止する。押し問答の末。博士は自分が犯人であると告白する。 博士はこう語る。WとMは学生時代からのライバルで、ふたりとも20年前、呉家のこの巻物に学問的な関心を寄せていた。そのために一郎の母呉千世子に言いよったのも同じで、やがてどちらの子か分からないが、千世子に一郎が生まれた。これにより呉家の男子が発狂するかが実験できるということになったのだった。2年前、千世子が殺されたのは、彼女の姉呉八代子が一郎をひきとれば、おそらく八代子の娘呉モヨ子と結婚することが見込まれ、いよいよ実験のお膳立てができるからだった。 それを聞いたわたしは泣いて正木博士をなじり、博士も涙して部屋を出ていってしまう。そして一人部屋に残ったわたしも、先の絵巻物の長い白紙の続く最後に、「正木一郎母千世子」との署名のついた歌を発見し、平静を失い、街へ飛び出してしまう。しかし、やがてまた教授室に戻ってくると、そこにあったのは、10月20日づけの号外で、正木博士の自殺と、その前日にここで起こった入院患者呉一郎の狂乱発作による惨殺事件が報道されていた。 わたしは1か月前に正木博士に聞いた話と、今日とをごちゃまぜにしているのだろうか? いまだ自分が呉一郎とは思い出せぬわたしが駆けだしたとき、闇の中に見えたのは笑う呉青秀の姿だった。

Source: Wikipedia「ドグラ・マグラ」 (CC BY-SA 4.0)

Staff

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